大阪中之島美術館の開館構想がたちあがった1983年から約40年。
時を同じくして発展したものに、家庭用ビデオカメラがあります。
撮影された動画は、今日まで多くの家庭で「ホームビデオ」と呼ばれ親しまれてきました。
それは家族や友人と楽しむプライベートな回想の素材に留まらず、
まちの様子や人々の暮らしといったわたしたちの日常の移り変わりを伝える貴重な記録でもあります。
「ホームビデオ・プロジェクト」では、この時間の流れと変化に、映像作品制作という視点と姿勢でアプローチします。
さまざまな思いのつまったビデオテープをみなさんから募集。
新進気鋭のアーティストたちが、それを新たな映像作品として再生します。
大阪中之島美術館は、2022年早春にいよいよ開館を迎えます。
40年という時の流れを共有するこのプロジェクトに、みなさまの大切な「思い出」とともにぜひご参加ください。

募集期間:2020年10月12日(月)‒2021年3月31日(水)


公開:2022年早春(予定)

参加作家

Yu Araki

1985年、山形市生まれ。2007年ワシントン大学サム・フォックス視覚芸術学部美術学科彫刻専攻卒業、2010年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。世界各地での滞在経験から、食文化や信仰など異文化間の差異に着目した映像作品を手がけている。これまでに横浜美術館(2016年)、ボルボ・スタジオ青山(2018年)、資生堂ギャラリー(2019年)などで個展を開催。

左)荒木悠 《THE LAST BALL》 2019、3チャンネル・ビデオインスタレーション
右)荒木悠 《ROAD MOVIE》 2014、15分42秒、シングルチャンネル・ビデオ

Yuki Hayashi

1976年、京都市生まれ。兵庫県在住。関西を拠点に活動する映像作家。身近な風景やものを写真で撮影し、切り取った断片をつなぎ合わせて再構成・映像化した作品を国内外の美術展や映画祭で発表。膨大な量の画像・写真を素材に、記憶の断片化、デジタル画像の共有と流通・消費について表現した映像作品で、私たちの日常生活のどこかとつながるような視覚経験をもたらす。これまでに京都市京セラ美術館、芦屋市立美術博物館、兵庫県立美術館、大阪府立江之子島文化芸術創造センターなどで展示。大阪国際空港や徳島県立近代美術館などに作品が収蔵されている。

左)林勇気 《Another World -alternative》 2017、HDビデオ、インスタレーション(撮影:田中健作)
右)林勇気 《あること being/something》 2011、HDビデオ、インスタレーション(撮影:表恒匡)

Anri Yanase

1993年、埼玉県生まれ。2016年京都造形芸術大学美術工芸学科現代美術・写真コース卒業。身の回りの出来事を出発点とし、それが何なのかを考えるため、知るためのひとつの方法として作品を制作している。近年の展示に、「ニューミューテーション#3 菊池和晃・黒川岳・柳瀬安里」(京都芸術センター、2020年)、「Oh!マツリ☆ゴト 昭和・平成のヒーロー&ピーポー」展(兵庫県立美術館、2019年)などがある。

左)柳瀬安里 《そこに、なにが映っていても目に見えない》 2020、インスタレーション(撮影:菊池のえる)
右)柳瀬安里 《息の交換》 2018、シングルチャンネル・ビデオ、20分56秒 

募集内容

街や路地、郊外の風景、家族の団らんや子供たちの遊ぶ姿、運動会、文化祭、卒業式などの学校行事、遊園地や動物園、食事、旅行、お祭りの様子といった、日々の生活を撮影したホームビデオ。

募集フォーマット

  • ビデオテープ(VHS、S-VHS、DV、mini-DV、Hi-8など)
  • ディスク(DVD、ブルーレイディスク)
  • メディアストレージ(SDカード、ミニSDカード)
  • およびデジタルビデオカメラ、携帯電話やスマートフォンで撮影された映像データ等

※お預かりしたビデオテープ等は、使用した部分をダビングしたDVDと合わせて、ご返却いたします。

応募に関する諸注意

  • 応募に関する一切の費用は応募者の負担となります。
  • 映像に関する著作権及び映像内に映りこんだ人物の肖像権に関して、作家による作品制作、美術館による公開・展示・写真撮影並びに、その写真を印刷物、広報に使用することについては、それを了承することを条件とします。
  • 映像の内容が公序良俗に反すると判断されるもの、営業・販売目的であると判断されるものはご応募いただけません。
  • 応募いただいた映像が、必ずしも作品の中で使用されるわけではありません。使用することになった映像については改めて応募者に連絡させていただきます。
  • 応募された映像の取り扱いには細心の注意を払いますが、経年劣化等不可抗力による破損等については、主催者はその責任を一切負いません。
  • 応募者の氏名をウェブサイトおよび展示の会場などでクレジット表記します。
  • 作品は大阪中之島美術館にて展示公開されるほか、各作家の作品として他所で展示公開、上映、販売等が行われる可能性がありますこと、ご了承の上、ご応募ください。